小学館版 学習まんが『世界の歴史』
第1巻 メソポタミアとエジプト
監修/東京大学大学院教授:橋場弦
小学館版 学習まんが『世界の歴史』
第2巻 ギリシアとヘレニズム
監修/東京大学大学院教授:橋場弦
小学館版 学習まんが『世界の歴史』
第3巻 ローマ
監修/京都大学大学院教授:南川高志
小学館版 学習まんが『世界の歴史』
第9巻 絶対王政
監修/立教大学特任教授:青木康
小学館版 学習まんが『世界の歴史』
第10巻 イギリスとフランスの革命
監修/立教大学特任教授:青木康

WORLD HISTORY

小学館版 学習まんが『世界の歴史』
このページを作成するにあたり解説や年表など、小学館に編集を協力して頂きました。


第1巻 メソポタミアとエジプト
監修/東京大学大学院教授:橋場弦



メソポタミア  

B.C.3500年頃 メソポタミア文明 都市の誕生

B.C.2700年頃 都市国家ウル、ウルクなどの繁栄
B.C.2300年頃 アッカド王国のメソポタミア統一
B.C.2100年頃 ウル第3王朝で最古の法典制定

B.C.1792年頃 バビロン第1王朝 ハンムラビ王即位


B.C.647年 アッシリア王国のオリエント統一
B.C.612年 アッシリア王国の分裂

B.C.550年 アケメネス朝ペルシアの成立
B.C.525年 アケメネス朝ペルシアのオリエント統一

 

エジプト  



B.C.2560年頃 クフ王の大ピラミッド完成



B.C.1351年頃 アメンホテプ4世の即位
B.C.1279年頃 ラムセス2世の即位


 
  
 POINT

 時代ごとに各地域を別々に描くのではなく、メソポタミア地域の文明の始まりからアケメネス朝ペルシアの発展までの歴史を一つの流れで紹介しています。

 今まであまり描かれてこなかった、アッカド王国のサルゴンや、ラルサとの決戦に臨むハンムラビ王、そのハンムラビ王の法典よりも先に制定されたウルナンム法典、宗教改革を行ったエジプトのアメンホテプ4世などにもスポットを当てています。

 人物の服装や当時の武器、戦いの様子、村から都市国家へと発展していく様子などは、最新かつ正統な時代考証に裏付けされています。






第2巻 ギリシアとヘレニズム
監修/東京大学大学院教授:橋場弦



ギリシア アテネ  

B.C.594年 ソロンの改革

B.C.561年 僭主ペイシストラトスの登場

B.C.510年 僭主ヒッピアスの追放

B.C.490年 ペルシア帝国との戦い(マラトンの戦い)
B.C.480年 ペルシア帝国との戦い(サラミス海戦)
B.C.478年頃 デロス同盟の成立

B.C.443年 将軍ペリクレスの時代スタート
B.C.431年 スパルタとの戦い(ペロポネソス戦争)始まる

 

ヘレニズム  

B.C.336年 マケドニア王国でアレクサンドロス即位

B.C.334年 アレクサンドロス東方遠征開始
B.C.333年 ペルシア帝国との戦い(イッソスの戦い)
B.C.331年 ペルシア帝国との戦い(アルベラの戦い)
B.C.330年 ペルシア帝国の滅亡

B.C.323年 アレクサンドロスの死

B.C.304年 プトレマイオス朝エジプトの成立

 
  
 POINT

 前半は、様々な指導者によってギリシアの都市国家アテネが繁栄する様子などを、後半はマケドニア王国のアレクサンドロスによって、ギリシアからペルシアに及ぶ大帝国がつくられていく様子を描きます。

 僭主ペイシストラトスは銀山開発に成功し、アテネの繁栄に大きな貢献をします。しかし、息子のヒッピアスは僭主になりながら…。今まであまり描かれていなかった父子2代の僭主を描きながら、アテネの歴史を紹介しているのもこの本の特徴です。

 有名なパルテノン神殿はいつできたのか、それ以前はどうだったのか、時代に沿ってアクロポリスの丘の変遷も描いています。また物語の根幹には、ギリシアとペルシアの長い戦いがあります。サラミス海戦に、スパルタの重装歩兵、マケドニアの騎兵集団、ペルシアの鎌つき戦車、数多くの戦闘も一見です。






第3巻 ローマ
監修/京都大学大学院教授:南川高志



共和政ローマ  

B.C.509年 エトルリア人の王を追放 共和政へ

B.C.494年 護民官の設置

B.C.241年 第1次ポエニ戦争終結

B.C.218年 第2次ポエニ戦争勃発
B.C.201年 第2次ポエニ戦争終結

B.C.133年 護民官グラックス兄弟による改革スタート

B.C.60年 第1回三頭政治スタート カエサルの登場
B.C.58年 カエサルのガリア遠征始まる
B.C.53年 第1回三頭政治の崩壊

B.C.44年 独裁官カエサルの暗殺
B.C.43年 第二回三頭政治 オクタウィアヌスの登場

B.C.31年 アクティウム海戦
B.C.27年 オクタウィアヌス、ローマ皇帝に

 

帝政ローマ  

A.D.284年 ディオクレティアヌス帝の即位

A.D.313年 ミラノ勅令の発布

A.D.395年 ローマ帝国の東西分裂

 
  
 POINT

 ギリシアとローマの歴史は一冊にまとめられることが多いのですが、本シリーズではそれぞれ一冊で描いています。そのため、1000年以上にわたるローマの歴史をしっかりと学ぶことができます。

 今まであまり描かれてこなかった、エトルリア人によるローマ支配、護民官グラックス兄弟と元老院の対立、四帝による分割統治をおこなったディオクレティアヌス帝、コンスタンティヌスが皇帝になるまでの過程にもスポットが当たっています。

 長い歴史のなかで発展していくローマの都市や市民生活の様子、カルタゴやガリア、エジプトなど様々な地域の景観や人々、ローマ軍の時代によって変わる軍装などを丁寧に描きました。






第9巻 絶対王政
監修/立教大学特任教授:青木康



イギリス テューダー王朝  

A.D.1509年 ヘンリー8世の即位

A.D.1534年 イギリス国教会の成立

A.D.1553年 ヘンリー8世の王女メアリの即位
A.D.1558年 ヘンリー8世の王女エリザベス1世の即位

A.D.1580年 ドレークの世界周航達成
A.D.1588年 スペインの無敵艦隊の来襲

 

フランス ブルボン王朝  

A.D.1572年 サンバルテルミの虐殺

A.D.1589年 アンリ4世の即位(ブルボン王朝の成立)

A.D.1598年 ナントの王令の発布
A.D.1610年 ルイ13世の即位


A.D.1643年 ルイ14世の即位
A.D.1648年 フロンドの乱の勃発

A.D.1661年 ルイ14世 親政開始

A.D.1682年 ヴェルサイユ宮殿に王宮移動

A.D.1701年 スペイン継承戦争の勃発

 

ロシア帝国 ロマノフ王朝  

A.D.1682年 ピョートル1世の即位

A.D.1697年 ピョートル1世のヨーロッパ視察

A.D.1700年 スウェーデンとの戦争勃発(北方戦争)

A.D.1712年 サンクト=ペテルブルク遷都

 
  
 POINT

 この巻では、エリザベス1世、ルイ14世、ピョートル1世を中心に取り上げることで、イギリス・フランス・ロシアの絶対王政確立期の歴史を学ぶことができます。

 今まであまり描かれてこなかった、数世代前の君主の時代から物語を始めることで、絶対王政が必要とされるに至った背景を丁寧に描いています。

 建物や室内の装飾、人物の服装などはすべて当時の絵画資料などから再現しました。またイギリス海軍とスペインの無敵艦隊による海戦も大きな見どころです。






第10巻 イギリスとフランスの革命
監修/立教大学特任教授:青木康




イギリス革命  

A.D.1603年 ジェームズ1世の即位

A.D.1620年 メイフラワー号 アメリカへ
A.D.1625年 チャールズ1世の即位
A.D.1628年 チャールズ1世と議会の対立鮮明化(権利の請願)

A.D.1642年 イギリス内戦勃発
A.D.1649年 チャールズ1世の処刑(王政廃止)

共和政
A.D.1651年 航海法の成立
A.D.1652年 第1次イギリス=オランダ戦争勃発
A.D.1653年 クロムウェル 護国卿に就任

A.D.1660年 王政復活 チャールズ2世の即位

A.D.1673年 審査法制定
A.D.1679年 人身保護法制定

A.D.1685年 ジェームズ2世の即位
A.D.1688年 名誉革命が翌年にかけて起きる。

 

フランス革命  

A.D.1774年 ルイ16世の即位(王妃はマリ=アントワネット)

A.D.1789年
   5月5日  三部会の開催
   6月20日 テニスコートの誓い
   7月14日 パリ民衆のバスティーユ牢獄襲撃
   10月5日 パリの女性たちのヴェルサイユへの行進

A.D.1791年 ヴァレンヌ逃亡事件
A.D.1792年 王権の停止

共和政
A.D.1793年 ルイ(16世)の処刑
A.D.1794年 テルミドール9日のクーデタ

 


  
 POINT

 この巻ではイギリスとフランスで起こった革命が取り上げられています。この2つの革命には150年ほどの開きがありますが、いずれも市民の力が大きくなってきていることを実感することができます。

 イギリスの革命では、教科書で習う「航海法」や「審査法」などの法律が誕生した当時の状況がわかります。また当時のヨーロッパ王室は複雑な婚姻関係を結んでおり、人物の相関図も随所に挿入されて理解に役立ちます。フランス革命では、マリ=アントワネットのぜいたくな生活の裏で、革命に走る人々の心理が理解できると思います。

 絶対王政に挑む市民の姿など当時の空気が感じられるように、特にイギリス議会やフランスの三部会などの描写に力を入れました。またイギリス議会のあったウェストミンスター宮殿や、ヴェルサイユ宮殿、プチ・トリアノン宮殿など歴史的な建物の描写にもこだわりました。